鎌倉殿の13人に見る、主君を支えるか身内を守るかのバランスの難しさ

2022年7月3日にNHK総合ほかで鎌倉殿の13人の第26回「悲しむ前に」が放送されました。 その内容と感想をまとめました。

 

北条の分裂

頼朝への忠義を守る義時

政子とともに、源氏の嫡流=頼家を支える義時。また頼朝、頼家の乳母が代々比企でしたが、頼家の将来の子は比企の手に渡らせまいという画策も裏でやっているように感じます。つまり、三浦義村に頼家と正室・つつじの乳母をオファーすることで比企から遠ざけたかったのではないでしょうか。

 

源氏を自分たちの利権の道具にする時政

頼朝が死んだ後、政子を通じた源氏とのつながりが薄くなりました。そこで、政子の妹の夫で頼朝の弟・全成をポスト鎌倉殿に据える戦略を取りました。「源氏」というブランドを比企と競っている感じに思えました。

 

阿野全成の難しい立場

全成はポスト鎌倉殿になる決意を固めたようです。が、全成の妻 (政子の妹) は、政子に「あなたには御台所は務まらない」と言われました。劣等感と逆恨みで政子と火花を散らす姉妹喧嘩を見せました。全成は、頼朝に近かった義時・政子とは相いれない関係になりそうです。

 

 

今後注目したい人物

梶原景時

巻き狩りの回あたりから、裏で頼家を糸で引いているようなシーンが見られます。ポスト鎌倉殿候補の頼家と全成の対立構造を考えれば、時政の擁する全成陣営に景時は見切りをつけたのでしょうか。

また、景時は頼家にわざと政子に対して弱気を見せる演技をさせていました。力のある義時が頼家の弱気を見て、源氏の上に出ようとするか窺っているのでしょうか?何のためにかは分かりませんが。

 

※全て個人の感想です。事実とは異なるのはもちろん、一般的な通説とも異なります。