鎌倉殿の十三人で描かれる、世代交代の危機に鈍感な人々

2022年7月17日にNHK総合ほかで鎌倉殿の十三人の第27回「鎌倉殿と十三人」が放送されました。 その内容と感想をまとめました。

 

ついにタイトルの「十三人」の意味が明らかになりました。

今までタイトルの「十三人」っていう数字かっこよかったのに、「不必要に十三人集まったんかい」って感じで見てみると「鎌倉殿の十三人」というタイトルが急に面白くなりました。

「えっ、今 iPhone 13まで出てんの?そんなに必要?」っていうのと同じじゃないですか。

 

世代交代に鈍感な人たち

頼朝の死後、鎌倉殿を継いだ頼家ですが、家の名で御家人を評価しないと断言しました。義時の子の太郎や、時政の子の五郎たち若い衆も重用すると言っていました。この辺は、会社でいうと若い人を入れることで新しい風を吹かせるといった話と同じだと思いました。

この大きな変化に鈍感なのが比企と時政です。

 

新生鎌倉殿に見捨てられそうな比企の焦り

頼家を乳母子として育ててきた比企ですが、頼家の方針によって、乳母としての源氏との繋がりはないも同然になってきました。十三人衆に比企勢を一人でも多くねじ込もうと躍起になっていたのではないでしょうか。

 

北条は取りあえず信頼できそうな人を集めた感

時政の野望もあり、三浦、和田などを何名か引っ張ってきた感じでした。ただ、義時の腹の中はどうなっているのか分かりません。時政は頼家にとってかわって権力を維持したい考えでしょうけど。

 

 

頼家は大丈夫なのか?

まだ経験が浅く政所を牛耳るに足りない感がある頼家。それを補うために有力御家人の協議を通して、頼家に認可を得るような形なのでしょうか?十三人もいたら争いが激化しそうですが。

 

義時の腹の底は?

そんな頼家政権と十三人の協議制を義時はどう考えていたのでしょうかね。頼家に「私を本当に最後まで支えるつもりなのか」と詰められた時に、義時はあやふやな反応でした。先代の頼朝にそう聞かれたら迷わず「イエッサー!」って感じだったのに、頼家に対しては冷たくない?と思いました。

そのくせ「御家人を信じてください!」と語気を強めて言ってました。頼家に勝手な政治をされないように釘をさすという意味もあったのでは?

 

頼朝が死んで、朝廷との力関係も変わっていくでしょうし、義時は源氏よりも自分たちが生き残る方法をとりあえず考えているのではないでしょうか。

 

今後注目したい人物

梶原景時

もう何回も言ってますが、やはりこの人でしょう。頼家が信頼を置いているのは今の所この人なんじゃないでしょうか。源氏の信頼を勝ち取ることが目的なのでしょうか。そうなると今の義時とは思惑がずれてきそうです。

 

八田知家

この人は誰なんでしょうかね。特に理由もなく気になります。というかあからさまに気になるようにこの人は描かれていますよね。

 

※全て個人の感想です。事実とは異なるのはもちろん、一般的な通説とも異なります。