鎌倉殿の十三人で描かれる、二代目の重責

2022年7月31日にNHK総合ほかで鎌倉殿の十三人の第29回「ままならぬ玉」が放送されました。 その内容と感想をまとめました。

 

アサシン・善児の二代目がめっちゃ強そうで冒頭から笑いました。

 

他人を心から信頼できない頼家

父・頼朝の孤独を見て育ってきたからか、二代目鎌倉殿となった頼家も、心から側近たちを信じることができないようです。側近達が口をそろえて「鎌倉殿のことを案じてのこと」と諌める時も、頼家が「どうせ私のことを信じていないのだろう」と捉えてしまっていたのでしょうか。

 

 

頼家の側室・せつとの誓い

義時に「人を信じることから始めてみては」と言われて、頼家は「せつと共にこの鎌倉を作っていく」と意気込んでいました。まずせつという女性を信じることを大切にしようと思ったのでしょうか。せつが「比企だの北条だのどちらでもいい」と言っていたのでその部分は頼家と一致していると感じます。

 

 

三代目鎌倉殿に向けて早くも動く比企・北条

両家とも、源氏の乳母という立場を利用して、権力を持とうと躍起になっています。三浦もこの比企・北条の争いに加わりました。頼家の子である全哉の乳母に三浦がなっているからです。

 

三浦義村の対応力の鋭さ

たしか義時が源氏の乳母として義村にオファーしていたと思います。その時義村は「頼朝の命令だということにしてくれるなら承諾する」と言っていました。その読みが正しかったようですね。今回、三浦が乳母になることについて比企能員が「頼朝の命令だというが文書に残っていない」と主張していました。義村が、頼朝の命令だということにしておかなければ、比企はもっと強く出ていたかもしれません。

 

 

その他(おまけ)

全成については、ドンマイとしか言えません。何で北条時政とりくの言いなりになったのか、ということは簡単ですが、やむにやまれぬ事情があったのでしょう。道をしくじると自分の命が取られる乱世とはおそろしいですね。現代人には想像できませんが。

 

※全て個人の感想です。事実とは異なるのはもちろん、一般的な通説とも異なります。