2022年6月5日にNHK総合ほかで鎌倉殿の13人の第22回が放送されました。 その内容と感想をまとめました。
頼朝に対するクーデター
一部の坂東武者が頼朝に対するクーデターを計画しました。八重の父の伊藤祐親の孫にあたる曽我兄弟がこの企ての中心人物です。
表向きには伊藤祐親の敵討ちですが、岡崎義実も言っていたように、今回のポイントはそこではありません。
北条家と頼朝が真のターゲット
公家寄りの頼朝が権力をふるうことに対して、曽我兄弟は不満を持っていました。彼らは武家中心の世の中を望んでいました。頼朝の下で力を持つ北条にも怒りの矛先が向けられます。まずは曽我兄弟の烏帽子親(世話役?)である北条時政を計略のターゲットとして狙っています。
頼朝が目指すのは「戦のない世の中」
頼朝は、後白河法皇との対面シーンで「戦なき世」を目指すと言いました。武士が「戦なき世」を毛嫌いするということを知ったうえの話です。なので、先に言った曽我兄弟や、それに賛同する御家人も出てくることは予測していたのではないでしょうか。
比企が頼朝へのクーデターに参加するのは誤算
比企と北条で源氏の乳母子の争奪戦
まず、比企はすでに万寿(のちの源頼家)の乳母をしています。しかし今回、千幡(のちの源実朝)の乳母には北条が選ばれました。北条政子の妹・実衣です。その夫・阿野全成(頼朝の異母弟)も比企との関係を危惧していました。比企は源氏とのつながりを独占したいからです。
比企がクーデターに乗ろうとする意図は北条への圧力
メリットは北条の勢力に対抗できることです。源氏とのつながりを保つことに躍起になっている比企を曽我兄弟が頼朝へのクーデターに誘います。これは源氏に立てつく結果になりそうな気がします。
感想
日本を平定して征夷大将軍となった後、さっそくの騒動が勃発しましたが、
また頼朝がその難局を攻略するんだろうなと思います。個人的には頼朝が輝く回はもういいかなと思います。お役御免というか。お疲れさまでしたという感じです。
今後気になる人物
- 比奈
比奈を頼朝の側女とすることで源氏とつながりを持ち続けたいという比企の思惑がドラマで描かれていました。比奈を義時の後妻にと頼朝は言っていましたが、これは北条(政子)の思惑なのでしょうか。
- 源範頼(蒲殿)
「頼朝がいなければ、蒲殿が源氏の棟梁だ」と比企能員がそそのかしていました。範頼は否定しましたが、今後その姿勢がどう変わるのか注目したいところです。
クーデターをかぎつけていました。手下の善児がクーデターの話を盗み聞きしていたシーンがありました。頼朝の忠実な部下なのかと思いきや、最近そうでもないのではないかという描かれ方な気がします。まあ、ウィキペディアで梶原景時が行き着く先を見ちゃったのでその先入観はあるかもしれませんが。