2022年6月19日にNHK総合ほかで鎌倉殿の13人の第24回が放送されました。 その内容と感想をまとめました。
陰謀に巻き込まれた範頼
曽我事件で頼朝が死んだという誤報を鵜呑みにし、下手に動いてしまった範頼が謀反を疑われました。範頼を頼朝の代役にと、比企能員がそそのかし、範頼がそれに乗ってしまったのがあだとなりました。
自分の実力を過大視して失敗
範頼自身がたしか言っていましたが、範頼は政所(政治)で兄・頼朝を支える器ではなかったのでしょう。周りにおだてられて頼朝の代役に自分はなれるという気持ちもあったのかもしれません。
頼朝を信じすぎた真面目な性格
これは推測ですが、範頼が頼朝に呼び出され尋問にかけられた時、謀反の気など無かったと兄なら分かってくれるという気持ちもあったのではないでしょうか。冷徹無慈悲な頼朝に、心の絆という淡い期待を抱いていたから、裏切られたショックで自分の保身を考えず捨て鉢になっていたように見えました。
権力に惑わされた頼朝
征夷大将軍となった後、京で力をもつ九条兼実や丹後局に対抗して、長女の大姫を入内させる、つまり帝の妃にする野望を抱いていました。結果として、かは分かりませんが大姫を死なせることになりました。
頼朝の野望に振り回された大姫の最期
父・頼朝のために翻弄された大姫は短い生涯を終えました。印象的だったのは、大姫が死期が近くなった病床で放った一言です。「私は自分の好きに生きてもよろしいのでしょうか」この言葉は子供に一番言わせたらダメな言葉ではないでしょうか。親のために生きるのは繊細な人々にとっては苦痛を与えると思います。この時代ということもあったかもしれませんが、現代でも同じように苦しむ人は多くいるでしょう。