鎌倉殿の13人「壇ノ浦で舞った男」が描く、権力に翻弄され懐を探り合う人々

2022年5月8日にNHK総合ほかで鎌倉殿の13人の第18回が放送されました。 その感想をまとめました。

 

今回はシンプルな展開でした。一言で言えば、「権力の情勢を先読みする力」が主なテーマだったと感じています。

 

  • 権力の情勢を先読みする力・・・梶原景時ら頼朝の側近たちは、義経の戦い方を分析して、自分が生きのびていく道を画策していた。義経が戦での勝利に邁進する姿勢を曲げず野心を持てば、頼朝の脅威となると判断した。

 

  • 各人で能力を生かす場が違う・・・義経は戦において右に出るものがいない。一方で梶原景時のように世渡りは上手くない。そのため法皇様(後白河法皇)方と頼朝との間で板挟みになるが、その状況をうまく切り抜けられなかった。

 

  • 人情とは何なのか・・・壇ノ浦の戦いで船の漕ぎ手を狙い打ちするなど、勝利のためには情けの心を持たない義経。一方で、漕ぎ手を丁重に葬らせ、死罪となった平宗盛・清宗の親子には最期に語らう場を設け、平泉から鎌倉への道中で出会った人々に対して仲間思いの姿も描かれた。

 

法皇様(後白河法皇)の横にいつもいる丹後局が気になりますね。今回、丹後局が引き金で義経が道を踏み外していったように感じました。

ただの偶然で、義経と頼朝の溝を深める結果となったのか、意図的にそう仕向けたのか。その辺も含め、源氏と法皇方との関係がストーリーに今後どう絡んでくるか注目したいです。