鎌倉殿の13人「助命と宿命」が描く組織のトップを取り巻く覇権争い劇

2022年5月1日にNHK総合ほかで鎌倉殿の13人の第17回が放送されました。 その感想をまとめました。

 

今回描かれていたのは、

  • 頼朝支配のやり方に逆らえない御家人・・・木曽義高を討てと命じられた小四郎(北条義時)と北条時政、三浦義澄の本音が語られていた。

 

  • 側近達の権益争い・・・比企能員の娘と九郎(源義経)の関係によって、源氏との結びつきを持った比企家が北条家と競う構図

 

  • 御台所の責任の重み・・・源氏のトップである頼朝の妻・北条政子が「義高を討った者たちを許さぬ」と言った為に頼朝がその者たちを謀反の咎で成敗した。

 

頼朝の側近である主人公の小四郎(北条義時)がだんだんと頼朝色に染まっていく様が描かれていると感じました。

本作の脚本を担当されている三谷幸喜さんは「頼朝が死んでからが見どころ」と考えているそうです。個人的には、北条義時を含む 十三人の合議制 - Wikipedia の側近達が頼朝色に染められた結果、頼朝という絶対権力が世を去った時その側近一人ひとりがどのように時代を生き抜こうと画策するのかという点に注目したいです。