心理

チェンソーマン第二部感想 前回の連載(2023/4/19) 生き辛い人ほど心に刺さる理由 子供時代に人間不信を植え付けられた人が地獄を見る孤独

前回のあらすじ アサが抱える心の葛藤 アサがなぜ人間不信になったのか?そして孤独な理由は? 自己効力感が低いアサ 前回のあらすじ 二部のヒロインであるアサが地獄に落とされそうになる。飢餓の悪魔の宣言通り、落下の悪魔が現れた。落下の悪魔がアサをメ…

全然4コマで書けない自分史

他者中心性と自己不透明性の時代 この最初の時期は今まででもっとも辛かった時間だろう。中学時代はずっと目立たない様にしていたし、高校に入ってからもう少し自分を出そうと試みるも続かず、高校2年生くらいから何においても自分軸というものがなかった。…

菅田将暉のまちがいさがしの歌詞に見る自己欺瞞ということ

菅田将暉の歌に、まちがいさがしという歌がある。 まちがいさがしのテーマは一言でいうと自己欺瞞のことではないか。 自己欺瞞とは、思考に反した行動をとると人は自分を正当化する、という心理のことをいう。 例えば、自分が電車の中でお年寄りに席をゆずろ…

就職と欲求段階説

就職活動のための自己分析。今は当たり前になりつつあるが、私の親の世代は自己分析という言葉すらなかったようだ。自己分析とは何なのか。ここのところ突き当たっている問題である。 マズローの欲求段階説というのがある。 人間の欲求はレベルの低いものか…

ペルソナを被り自我に侵入するあいみょんという媒体

私はあいみょんをきくのだが、このあいみょんというアーティストは掴みどころがない存在だと感じている。掴みどころのなさが私があいみょんにドハマりしてしまった原因でもある。 「私はあいみょんをきく」という時、いろんなあいみょんがそこに想定される。…

豚にされた千尋の父に見る「父なるもの」の崩壊について

千と千尋の神隠しが好きだ。テレビやDVDで何度も見た。 見たあとの「心の原風景に連れていかれる」感がたまらなく好きだ。 その中でも印象的なシーンがある。 主人公の少女・千尋の一家3人が新居に向かう車移動の途中で、時が止まったままであるかのような無…