麻薬的なものと資本家と繁栄 その1

麻薬的なものへの情景

私は、オーストラリアにワーキングホリデーにきている。アルバイトを探しつつも、アポ無しで面接交渉に行かなければならない事態を前にして、何故ここまでして働くのか理解が追いつかなくなってきた。

 

なのに、最新のiPhone・カジノ・酒… そんなものを欲している。陶酔できる何か。それを渇望している自分もいる。

 

生活のためにお金が必要と考えてみても、日本という国に生まれたから、生活保護というものが頭をチラつく。単に生活のためなら、日本に帰って生活保護を受ければ生きていける。

 

つまり、「どのような」生活を求めているのか、によって、「どう働きたいか」が決まる。

 

陶酔できる何か、例えば酒やギャンブル…ならばアルバイトでは足りない。正社員でも足りないかもしれない。

新しくiPhoneを毎年買い替えたい、というのならアルバイトや正社員でも叶えられそうだ。

 

しかし、そうしたいからと言って、そのために働きたいかというと、そうでもない。

 

 

常に進歩する意志

ワンステップだけ現状を超えていくことで、新しい上のステージにあがれる。それを繰り返して資本家は自分たちと国を豊かにする。

 

個人は上昇気流を作るかその風に乗るかの選択をする

資本家は経済や国・世界のより一層の繁栄のため、結果的に 国・世界全体を上へ上へ、押し上げようとする。そうしてビジネスを興している。

 

労働者は資本家が用意したその社会全体の機運、例えて言うなら上昇気流に乗る。

 

分かりやすい例で言えば、テクノロジーの進化は全てその原則に則っている。

 

一昔前ではiPhonemac。次の世代は Apple Vision Pro か何かのもの。もう何年も流行を追っていないので、今なにが最新のものとしてもてはやされているか知らないが。

 

 

かつての戦争兵器のためのテクノロジーも含めてそうだ。他国から領土を奪って自分のものにする。土地の所有者はその土地を貸したり売ったり増やしたりして商売をする。

 

そういう資本家がどんどん国全体を押し上げていく。

 

その機運に飲まれた大衆は個を忘れて、全体の歯車になっていく。より住みよい街、甘美なリゾート、便利な道具、満たされない所有欲に飲まれていく。

実際にそれらを所有しているのは資本家で、所有している気分にさせられているだけだ。 (綺麗なアパート、格好いい車、グランピング…)

 

 

何を求めて働くのか

ワーキングホリデーという状況で、何を求めて働くのか。

 

とりあえずスマホを買い替えたい。でもそれだけのために頑張るには仕事や求職活動はしんどいものに感じられる。

 

英語でシェアメイトや人と話すことを働く目標にすればいいのではないか

こうなったら生活じたいを楽しみの対象に据えるしかないのではないか。

人と一緒に過ごす時間を大切にする。人と会話することを楽しむ。

 

内向的な性格

こんな記事を書いている時点でバレると思うが、筆者は極度に内向的だ。

 

人と会話するのは得意ではない。全く見当違いな会話になるわけではないが、話していても楽しいと思わない。

 

そんなことより、自分の心理や人が何を考えているのかが知りたい。その人は何に価値をおいていて、どういう思考で今生きているのか。

 

雑談がうまい人とくだらない話をしていても、話の空虚さが故に、自分が今話している相手が何も考えていないような気がして、おもしろくない。

 

人の上に立つということ=愛嬌=コミュニケーション能力

雑談というのは相手の心を開き、それが結局お互いに気持ちのいい環境を作り出すから、自分に運も向いてくるし、周りからいろんなことを吸収して自分のものになっていく。

だから雑談力というのはそういう点では必要な力なのだろう。

 

性格は大人になってから変えられるのか

外交的な性格に関しては、年齢とともに逆に下がっていくらしい。2003年から20年後の今でも、Google 検索ではそういう研究結果がトップヒットに来る。

https://www.apa.org/monitor/julaug03/personality#:~:text=While%20many%20may%20suspect%20that,personalities%20evolve%20throughout%20their%20lives.

 

それでも人の上に立つ仕事がしたいんだ、という心意気でもない限り、この壁を越えようとすることは難しいかも知れない。

 

まあ、私の場合はフロムが "自由からの逃走" で言っていたように、

権威主義的性格が見られるので、

そういう意味では「人の上に立つ」という言い方もできるが、

それは何か違うニュアンスのような気がする。

 

語学力さえあればシェアメイトとの生活を楽しめるのか

現在のシェアメイトとも多くて一日に二言三言しか話していない。

すでに出会ってから 1週間は経っている。

 

英会話スキルが低いから、単純な話ができないがゆえに、この頻度でしか人としゃべれないというのもある。

 

仮に英語を話す力がもう少しあっても、今より話したくなるのか、分からない。それを信じてやってみればいいのかもしれない。

 

語学力を伸ばすために、シェアメイトと話す。そのために仕事をする。こういうことも考えれる。でも、語学力が頭打ちでは現状のまま1日に二言三言のイージーな浅い会話レベルから脱せられない。

 

続く