日暮里・舎人ライナーについて

日暮里・舎人ライナーを知っているだろうか。



JR東日本、東京の山手線、京浜東北線の駅に日暮里(にっぽり)という駅がある。そこから北に伸びる、東京都交通局が運営する鉄道が日暮里・舎人ライナーである。


最初私は日暮里の発音を、"ひぐれさと"、もしくは"ひぼり"と思っていたものだ。

列車内アナウンスで"にっぽり"と発音されたのを初めて聞いた時、驚嘆したのを覚えている。


ただ、この"にっぽり"という言葉の響きはどこか気の抜けるところがある。ぱぴぷぺぽの行の音が一つでも入ると、全体の言葉としての品位がなくなってしまう気がする。



しかし、日暮里・舎人ライナーとなると話は別である。


口に出して言うと分かるのだが、日暮里・舎人ライナーは、何度でも言いたくなってしまう何かを持っている。


"にっぽり・とねりライナー"


この響きの気持ちよさは、やはりラ行の羅列にある。

"り"が2回、単語の末尾で登場し、次の語頭の"ラ"につながり、最後をラで始まるかっこいい言葉で締める。美しすぎるラ行の羅列である。


物理的な気持ちよさもある。

発音してみたら分かるが、"り"のところで舌先が上の歯の内側を口の方に向けて滑る。

"ラ"では喉の方に向けて舌先が滑る。

結果として、にっぽりとね "りラ" イナーの"りラ"のところで舌先が連続して逆方向に動くという気持ちよさを作り出している。


こんな考察をしているだけで、実際に日暮里・舎人ライナーに乗った事はない。

運転手がおらず、自動で動く列車みたいなのでぜひ乗ってみたい。