新世界のおばちゃんはゴリラ界でも通用する

僕は昔大阪に2年住んでいた。

大阪人は関西弁をしゃべる。

関西出身じゃない僕は関西弁にほぼ強制的にそまっていた。相手にすぐつられる。意外にしゃべりやすい。大阪のおばちゃんは標準語だと思ってるだろう。

 

彼らの行動に関して発見したことがある。大阪の人は歩く時に道を譲らない。向こうから人が歩いて来ているのに、ぶつかる寸前でヒラリとかわす。冗談でなく服がすれ合う。いったいどこを見ているのか??

 

本当に謎だ。ところでシマウマは目が横についている。ライオンが近づいてないか監視するために。しかし 正面から来るモノは見えない。

大阪人も目が横についているのかもしれない。彼らにはシマウマと同じ原理が働く。

シマウマは正面からハエがとんできて額にとまっても草をムシャムシャやる。

大阪人は正面から歩いてくる人がいてもズンズン進む。

大阪の屋台ではオッサン客は草をムシャムシャするかわりにたこ焼きをハフハフしている。ハエが額にとまってもハフハフ。シマウマと同じように。

 

僕は大阪の街に広大なサバンナを見ていたのか。

天王寺動物園のゴリラは大阪のおばちゃんかもしれない。もしくは新世界の商店街の向こうから歩いてくるおばちゃんがゴリラなのかもしれない。前が見えているのにぶつかることを恐れず進む。ゴリラ界には道をあけるという概念はない。強いものがいつでも勝者。

新世界のおばちゃんは新世界を牛耳っている。ゴリラ界ではなく。